ドーなってるの?ゆとり教育
ゆとり教育の成果

 
 

ゆとり教育の成果

ゆとり教育の成果を検証する材料はそれほど多くはありません。しかし数少ないデータから、現段階まででどのような成果が現れているのかをここに紹介します。少し衝撃的なデータになっています。

データでみるゆとり教育の成果

ここに、共に学習指導要領の改訂が行われた1989年度と2001年度の、学力テストのデータの一部を公開します。89年度の改訂もゆとり教育への移行を謳っていましたが、本格導入される直前の01年度のデータと比較すると、その差は一目瞭然です。

学力テストのデータの一部※問題はあくまで元となる設問を参考にして構成した例題です。
※「問題としての難易度」は★の数が5つで非常に難解であることを示し、以降数が減るごとに設問が簡単になる事をあらわします。つまり★が1つだけの問題は、非常に簡単であることを示します。
※低下率は正解率の高い方から低い方を引いた数字です。

データからわかること

ここで正直に言いますと、敢えてデータとしてわかりやすい例題を引き合いに出している事は認めざるを得ません。しかし誤解を招く可能性があることを覚悟の上で述べると、このデータは現在の小学生中学年の約半分は、正方形の面積の求め方がわからないことを示しています。これは非常に深刻な学力低下だと言えます。

 

ゆとり教育の成果

現在文部科学省をはじめとする政府機関は、ゆとり教育が学力低下の最大の原因だとは、ハッキリとは断言していません。それどころか、ゆとり教育と学力低下の因果関係を示すデータは、ほとんどないと主張しています。

確かにゆとり教育だけで学力低下が起きるとは考えづらいですが、そもそも勉強する時間を削っているわけですから、これは当然の結果といえるでしょう。

ゆとり教育の成果の検証

どんな施策でもその成果を検証するには、それに足るだけのデータが必要です。しかし殊この分野に限って言えば、ゆとり教育に移行した後の正確な学力データがあまり示されません。学力を診断するテストなら例年、センター試験という全国共通の試験があるのですから、いくらでもデータはありそうなものです。

しかし、現状で最も信頼性のあるセンター試験のデータは、文部科学省の検証データではなく大手予備校が分析したものという現状なのです。現在ゆとり教育は見直しの方向で議論が進んでいますが、十分なデータ検証をしないで何をどう見直しするのか疑問でなりません。

ゆとり教育の逆説的成果

ゆとり教育がもたらした学力低下という逆説的な成果を補うため、学校現場も大変な努力を必要とされています。特に漢字の読み書きや計算力を補うために、朝の10分間を使って100マス計算や漢字の書き取り練習をする学校は数多くあります。

このような現場の努力の甲斐もあって、なんとか学力が一気に落ち込むことを逃れているというのが現状なのです。

〜学力低下は覚悟の上?〜

ゆとり教育を本格的に現場に導入する段階でよく言われていたのが、「ある程度の学力低下を招く事になっても、子供のゆとりを増やして豊かな心の育成に励んだほうが良い」という論調でした。

この論理に従えばある程度現在のような状態は予想がついていたはずなのですが、現実に学力低下が深刻な状態に陥ると、「ゆとり教育反対!」と声高に叫んでいる方も珍しくありません。

私には学力低下の問題を解決するためだけにゆとり教育の見直しをするのは、現段階では時期尚早だと考えます。本腰を入れてその成果を検証しなければ、次のステップに移っても同じ過ちを繰り返すだけのはずです。




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