ドーなってるの?ゆとり教育
ゆとり教育と詰め込み教育

 
 

ゆとり教育と詰め込み教育

ゆとり教育について色々考えていくためには、その前段階として採用されていた詰め込み教育に対する知識が欠かせません。ここでは、そんな詰め込み教育のメリットやデメリットなどについて紹介します。

詰め込み教育とは

1970年代までの日本の教育現場で取り入れられていたのが、ここで紹介する詰め込み教育です。詰め込み教育とは簡単に言うと、知識をひたすら頭の中に詰め込む事に力点を置いた教育と言えます。このような教育法には、以下のようなメリットとデメリットがあると考えられています。

詰め込み教育のメリット1・基本的な知識の学習

詰め込み教育のメリットは、基本的な事項を暗記し続けることによって、頭の中に多くの知識が残せるということです。実はこの事は、人間の学習過程においては非常に重要なことで、若いうちに知識を覚えるクセを身に付けないと、その後の人生における判断材料が乏しくなり、豊かな想像・創造がしづらいのです。

例えて言うと、おいしいカレーを作るためには早い段階で、色々な材料を仕込んでおく必要があるのに近い感覚です。

詰め込み教育のメリット2・試験判定の簡易さ

詰め込み教育のメリットには、学力を判定する学校の先生の負担が少ないということも挙げられます。詰め込み教育における試験は単純に、知識を知っているか知らないかをメインに構成できるので、生徒の習熟度を画一的・客観的に点数化しやすいのです。

詰め込み教育のデメリット1・学習意欲の維持が困難

詰め込み教育のデメリットとして最も議論に挙げられるのが、生徒が学習意欲を維持するのが難しいということです。大抵の人は、ただ物事を暗記する勉強を飽きずに継続することには、嫌悪感があるのではないでしょうか?

どんなに新しい単元に学習が進んでも、暗記することが増えるだけでは、生徒に高いモチベーションを要求する方がムリというものです。このような論理で、詰め込み教育では生徒の積極的な学ぶ意思や想像力を育むのは、難しいとされているのです。

詰め込み教育のデメリット2・知識習得の一過性

知識習得の一過性とは、簡単に言うと「どんなに知識を覚えても、テストが終わればそれまで覚えた知識にサヨナラしてしまう(忘れてしまう)」という事です。

これは「学習」という行為の本質を大きく見誤っていると同時に、学習者にとってもほとんどプラスになる事がない、非常に重大なデメリットです。

詰め込み教育のデメリット3・激しい受験競争

詰め込み教育のメリットとして、試験の点数を画一的に付けやすいというものがありましたが、それが結局1970年代にピークを迎えた、過度の受験競争をもたらしました。さらに受験競争の激化が生徒のストレスを増大させ、いじめに代表される問題の数々を招いたのだとされています。

 

ゆとり教育と詰め込み教育

ゆとり教育とはどのような理念や内容を持ったモノなのかは、このサイト内の「ゆとり教育の内容」で詳しく紹介します。ですからここでは、簡単にその目的などを紹介するにとどめます。

ゆとり教育とは簡単に言えば、知識の暗記に費やしていた時間を一部削って、生徒の自主的な行動に支えられた、【考える力】を伸ばそうとする教育です。つまり、詰め込み型教育が知識の習得に重点を置いているのに対して、ゆとり教育は思考力の伸長に重点を置いているという事ができます。

どちらの考え方にもメリット・デメリットがあるので、どちらがより優れた考え方なのかは議論がわかれます。しかし、詰め込み教育時代に問題視されていたいじめや不登校は、ゆとり教育下の現在でもなくなっていない事は確かです。

ゆとり教育、詰め込み教育、いじめ、不登校……

詰め込み教育時代に比べて現在のゆとり教育以降の方が、いじめなどの問題は減っているという報告があります。この報告の信憑性には大きく疑問が残りますが、いじめや不登校の問題は教育の形態がどうであれ、必ず存在するというのは間違いがないことです。

これは、いじめの問題が学校だけでなく、会社や近所付き合いなどでも現れることからも確認できます。つまり人間はその性質として、いじめのような問題を本質的に抱えた生き物だという事ができるでしょう。

それよりも、学校は本来知識を習得する場所なのですから、生徒が学習意欲を持ちながら学力を向上させるには、どうすればよいのかについて目を向けなければ、キリがないのです。

 

詰め込み教育復活の議論

最近巷では、ゆとり教育が抱える問題を受けて、「詰め込み教育を復活させるべきだ!」という意見が多くなってきました。このような学識者の方は、「ゆとり教育が詰め込み教育の反省の上に生み出された産物である」という点に関して、どのように考えているのでしょう。

AとBを比べて、「Aがダメだから次はB」「BもパっとしないからやっぱりAに戻す」というような単純な論理では、いつまでたっても学校現場にはびこる諸問題を解決できないのではないでしょうか?

〜知識の詰め込みについて〜

個人的には、とりあえず何もわからないうちには、知識を詰め込めるだけ詰め込むのは非常に重要なことだと思います。そうでなければ物事について考える時に、より少ない知識で対処しなければならないからです。

もう少し現実に即して言えば、小さいうちに親から何も言われないまま勉強する子供というのは、どれほどいるのでしょう?

知識のあるなしがそのまま、その人の性格の良し悪しに直結しているとは到底思えませんが、生きていく上での知恵がたくさんあった方が便利なのは、間違いないのではないかと私は思います。




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